富士通(山本正已社長)は、11月27日、愛犬用歩数計「わんダント」と、
愛犬の健康管理をサポートするペット業界初のクラウドサービスを発表した。
「わんダント」は、愛犬の首輪に装着することで、「歩数」「震え」「温度変化」
を10分単位で自動に測定する歩数計。16gと軽量で、愛犬に負担をかけない。
測定したデータは14日分まで蓄積することができる。からだの動きを推定する
富士通研究所の「動作推定技術」をベースに開発した。
蓄積したデータは、Felica通信によって、スマートフォンやパソコンに近づける
だけで自動でクラウド上にアップロード。専用のウェブサイトを通じて、グラフ
で愛犬の活動状態を把握することができる。
さらに、ウェブサイトには、食事やフンの状態、その日の体調などを記録する
日記機能を用意する。
ユビキタスサービス事業本部の寺師和久本部長は、「ペット関連市場は長引く
消費低迷の影響で成長率は鈍化しているものの、ペットの高齢化や医療の高度
化に伴って、ペット保険が飛躍的に伸長しており、健康管理への意識が高まっ
ている。
ICTを活用して、ペットの健康への不安を取り除くために『わんダント』を開発
した」と開発の背景を述べた。
「わんダント」とクラウドサービスは、11月28日にスタートする。価格はオープン
で、1年分のクラウドサービス利用料を含めて提供する。
2年目以降の利用料は月額420円を予定している。2015年度末までにサービス利用
40万IDの獲得を目指す。
13年1月からは、ペット保険などを手がけるアニコム ホールディングス(小森
伸昭社長)、日本獣医生命科学大学の左向敏紀教授と協力してペットの行動と
健康に関する共同研究を行い、「わんダント」の機能・サービスを拡充していく。
BCN 私たちと違って犬は自ら体調が悪いとはと言ってくれないので、飼い主さんが
気づいてあげるしかありません。
ただ、何かしらの態度に表れたときはかなり進行していた・・・なんてことも
多くあります。
これなら数値管理してくれるので、ちょっとした変化も見逃さずに、
早期に飼い主さんが気づくことができて便利ですね。