![]() どちらが強いかということは、一概には言えません。。 純血種は両親から遺伝子のマイナス面を受け継いでしまう可能性があることで、雑種に比べて体質は弱いという意見があります。 これは、遺伝子も完璧ではありませんので、細胞分裂同様に壊れることがあるからなんです。。 それで、もし壊れた遺伝子を持ったもの同士の近親交配だと、その壊れた遺伝子の血がさらに濃くなってしまうので、奇形や体の弱い体質が生まれやすくなってしまうんです。 でも、これは雑種であってもまったく同じなんですよ。 でも、雑種の場合は、遺伝子のマイナス面を受け継ぐ可能性はあるものの、異なる種の両親の遺伝子を、それぞれ半分ずつ持ち合わせることができるので、遺伝子の多様化によって、両親が持っていない優れた遺伝子を持ち合わせることが可能になるんです。 それで、両親よりも病気にかかりにくかったり、寿命が長いなど、優れたプラスの面を多く持ち合わせることに繋がるんですよ。 畜産では牛の雑種交配によって産乳量が増えたり、豚が産子数が増えることもあるんです。 でも、ただ純血種だからといって弱いという訳ではなんですよ。 ブリーダーさんは、きちんと計画的に交配を行っていて、もし遺伝的(先天的)に疾患を持った仔犬や仔猫が生まれてきた場合には、その両親(オスとメス)との交配は行わないようにしています。 そうやって、遺伝子のマイナス要因を減らしていく努力をしているんですよ。 でも、ただ繁殖だけを目的に、ただ数を増やしているブリーダーさんがいるという現実も、しっかり認識をしないといけません。。 純血種でも、雑種でも、かけがえのない大切な命の重さには変わりありませんよね。 ペットの販売規制や、ブリーダーの資格制度などは、いろんな意見がありますよね。 でも、動物を飼おうと思う人の知識や考えも、もっとレベルアップが必要なのかもしれませんね。 犬や猫を飼うことは、命を預かることなんです。(b^-゜) (おまけ) 進化の楽園と言われるガラパゴス諸島。 ここでは、他の大陸とは隔絶されているために、独自の進化を遂げた固有種がたくさんいるんですよ。 中でも有名なのはイグアナです。 このイグアナは、もともと陸上で生活していたんですよ。 でも、気候の変化などで、陸上の食べ物が少しずつ減ってしまったので、海に潜って海藻を食べて生き延びれるように、時間をかけて進化していったんです。 それが、海イグアナなんです。 その後、陸上の食べ物が豊富になってくると、「やっぱり陸上がよくない?」と再び陸に戻ってきました。(笑) それが、陸イグアナなんですよ。 でも、最近は急激な温暖化で、海藻がどんどん減ってきてしまって、海イグアナと陸イグアナの交配によって、ハイブリッドイグアナが誕生しているんです。。 通常、陸イグアナは鋭い爪がありませんので、主食の木の実や花は、上から落ちてくるのをじっと待つしかありません。 でも、このハイブリッドイグアナは、荒波でもしっかり岩場にしがみつく為の鋭い爪を遺伝子が受け継いでいるので、木によじ登って木の実や花を食べることができるんです。 それで、最終的にはこのハイブリッドイグアナが生き残るのであろうと言われているんですよ。 地球を汚す人間と、たくましく生き抜く生き物達。。 がんばれイグアナさん。そして、がんばれ人間。。私も。。 |
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